令和6年度 能登半島地震視察 報告書

 2024年(令和6年)1月1日16:10に、石川県能登地方でマグニチュード7.6の大震災が起こり、能登半島北部を中心に甚大な被害が出ました。地形的に半島の北端部で交通インフラに乏しく、秋になっても復興作業は著しいとは言えない状態が続いています。

 この度、9月12日(木)から13日(金)にかけて、愛知県建築技術研究会の豊田支部で発足した有志の会のメンバー、伊藤建設株式会社の伊藤愼一氏、株式会社白武の甲村武文氏、三濃建設株式会社の稲垣信之氏、水嶋建設株式会社の水嶋 淳氏、株式会社大幸の孕石雅司氏の5名が、いずれ起こり得る南海トラフ地震に備えて、地元建設業者に何ができるのかを考察すべく、今回の地震による被害状況を復興前に視察してまいりましたので、その一部をご報告いたします。

 残念ながら能登地方では、この視察直後の9月21日より、台風14号から変わった低気圧によって3時間で9月の平年1ヶ月分を超える大雨に見舞われ、多重被災地としてさらに困難な状態に陥りました。自然災害の甚大化が懸念される昨今、建設業に何ができるのか、思いを巡らせるきっかけになれば幸いです。